360度パノラマ写真の撮影方法【360度カメラを使用する場合】
この記事では、360度カメラの基本的な使い方と、ちょっとした注意点、工夫ポイントについて説明しています。
この撮影方法の向いている場面や特徴については、360度パノラマ写真とは【基礎的な内容についての解説です】をご覧ください。
360度カメラを使用すれば、とても簡単に360度パノラマ写真を撮影することができます。
シャッターボタンを押すだけで撮影できてしまうぐらい簡単です。
あえて説明することは少ないので、ちょっとした注意点や工夫ポイントについても上げていきます。
撮影後の合成作業については別途記事にいたします。
このような順番で説明していきます。
1. 撮影準備
撮影には以下のものが必要になります。
- 360度カメラ(ここでは、『RICOH THETA』を例にしています)
- 三脚(撮影方法によっては必要ありません。雲台、水準器についても同様です)
- 雲台(手持ちハンドルの付いていない、なるべくコンパクトなものがよいです。真下部分の写りこみを最小限にできます)
- 水準器(あればなおよし。水平合わせは後からでもできるので無くてもOK。あると、後の編集が楽になります)
- スマホ(カメラ専用アプリを使って遠隔操作でシャッターを切ります。撮影した写真の確認もできます)
2. 三つの撮影方法
次の三つの方法の中から、シーンに合った最適な方法を選択してください。
- カメラを手持ちで撮影する方法
- カメラをテーブルなどに置いて撮影する方法
- カメラを三脚に取り付けて撮影する方法
カメラを手持ちで撮影する方法
最もスタンダードな方法です。写真がブレないように手をしっかりと固定してください。
下位モデルのカメラだと、手ぶれ補正機能が付いていないことがあります。その場合にはあまり適さない方法です。
手持ち撮影をメインにしたい方は、手ぶれ補正機能付きのモデルをお選びください。
カメラをテーブルなどに置いて撮影する方法
カメラが倒れないように細心の注意を払ってください。
360度カメラはレンズが出っ張っています。レンズの保護には十分注意してください。
撮影準備が整ったら、スマホのカメラ専用アプリを使い、遠隔操作でシャッターを切ります(カメラから離れすぎないようにしてください。カメラとスマホとの接続が切れてしまいます)。
カメラを三脚に取り付けて撮影する方法
最も確実で安定した方法です。写真がブレることもなければ、カメラが倒れる心配もありません。
撮影準備が整ったら、スマホのカメラ専用アプリを使い、遠隔操作でシャッターを切ります(カメラから離れすぎないようにしてください。カメラとスマホとの接続が切れてしまいます)。
3. カメラの向きについて
カメラの正面の風景が、できた写真の中央になります。
360度の写真なので、写真の中央の位置はあまり重要ではないと思われるかもしれません。
しかし、PCやスマホで写真を開いたときは、この中央部分が最初に表示されることになります。
中央の位置は後からパノラマ合成ソフトを使って変更することができるので、撮影のときにはあまり気にしなくても大丈夫です。
後から変更するのが面倒くさい場合は、撮影のときからこのことを意識してみてください。
カメラの種類によって正面は異なります。お使いのカメラの説明書などでご確認ください。