バーチャルツアーってなに?【作り方、特徴などの基礎解説です】

バーチャルツアーを作ったり、導入したいと考えている人は多いのではないでしょうか?
「趣味で自作したい。自分の経営しているお店の雰囲気をより魅力的に伝えたい。観光地をアピールしたい」など様々だと思います。
でも、「バーチャルツアーというものを知ってはいるけど、いまいちよくわからない。自作や導入をしたいけど何から始めたらいいかわからない」
このような方々の参考になればなと思います。
この記事ではバーチャルツアーの種類や作成方法の大まかな流れを解説しております。360度カメラやパノラマ合成ソフト、ツアー作成ソフトなどについては、別途解説していこうと思っています。

このような疑問にお答えします。
1. バーチャルツアーってなに?
バーチャルツアーとは、パソコン(PC)やスマートフォンで見ることのできる、360度画像や360度動画のことです。実際にそこに行かなくても、その場の雰囲気をよりリアルに感じることができます。
また、画像やマップ、音声を使用することで、バーチャル空間ならではの魅力的な表現をさせることも可能です。この点がGoogleマップのストリートビューとは違うところですね。アイデア次第でいろいろな魅せ方ができます。
このようなことから、お店や観光地などの紹介にはうってつけのツールだと言えます。
ほかにも、新築を購入した方が自宅のバーチャルツアーを記念に作る、というのも楽しいですね。遠方の親せきや友達にバーチャルで紹介、なんて使い方もできますね。
2. どんな種類があるの?
バーチャルツアーには二つの種類があります。
一つ目は、静止画ツアーです。360度カメラで撮影したパノラマ写真に矢印ボタンを表示させ、それを押すと別の場所に移動する、といったものです。この「ぱのらまうぉーく」のバーチャルツアーがこれに当たります。
二つ目は、動画ツアーです。360度カメラを持って動画を撮影し、自分の声でナレーションしたり、テロップを表示してツアーガイドをする方法です。
それぞれの特徴はこんな感じです。
静止画ツアーの特徴
- 閲覧者のペースで見ることができる(動画のような流れがないので、閲覧者が自分で見たい場所を選べる)
- アイデア次第でいろいろな表現ができる(このボタンを押したらこんなアクションが発生するなど、遊び心のあるものが作れる)
- 画像やマップを活かせられる(その箇所の詳細写真を表示させたり、現在の位置をマップ上に示すなど、親切な表現ができる)
- SNSやYouTubeに投稿できない(ネットで公開するにはホームページが必要)
動画ツアーの特徴
- 作るのが簡単(基本は動画を撮影するだけなので、ツアー作成ソフトは使用しません。動画編集ソフトを使う場合でも、そこまで難しくはないと思います)
- その場の風景の動きや音を伝えられる(動画なので、その場の雰囲気をまるまる伝えられます)
- SNSやYouTubeで簡単に公開できる(360度動画を投稿できる環境は多いです)
次に、それぞれの向いている場面です。
静止画ツアーが向いている場面
- 閲覧者のペースでじっくりと見てほしい。
- アイデアを生かして、他のバーチャルツアーと差別化を図りたい。
- 使いたい写真やマップがある。
動画ツアーが向いている場面
- すぐにバーチャルツアーを作ってネットで公開したい。
- その場の動きや音も伝えたい。
- SNSやYouTubeで拡散したい。
3. どうやって作るの?
基本的な流れは以下の通りです。
静止画ツアー作成の流れ
360度カメラで写真撮影 → 撮影した写真をパノラマ合成ソフトで編集(写真内の不要な部分を消したり、写真の歪みを補正します) → これらの写真を用いて、ツアー作成ソフトでツアー作成(写真やマップ、矢印ボタンの挿入、アクションの設定などを行います) → ホームページにアップロード
動画ツアー作成の流れ
360度カメラで動画撮影 → 撮影した動画を動画編集ソフトで編集(テロップやBGMの挿入などを行います) → ホームページにアップロードまたは、SNS、YouTubeに投稿
4. どんな機材が必要なの?
自作をお考えの場合は、以下のものが最低限必要になります。
「たくさんあってお金がかかりそう」と思われるかもしれませんが、PCやスマートフォンはそこまで高スペックである必要はありません。よほどの低スペックでない限りは、普段お使いのもので充分だと思います。
また、パノラマ合成ソフトに関しては無料でダウンロードできるものもございますので、まずはそれらを使用されるといいかと思います。興味がある人は検討してみてはいかがでしょうか。
静止画ツアー作成に必要な物
- 360度カメラ(360度パノラマ写真を撮影するために必要)
- スマートフォン(360度カメラ用のアプリを使用し、遠隔操作でシャッターを切ったり、カメラの設定を行うために必要)
- パノラマ合成ソフト(撮影した写真から不要な部分を消したり、写真の歪みを補正するために必要)
- ツアー作成ソフト(ツアー上に表示される写真やマップ、アクションの設定を行うために必要)
- パソコン(パノラマ合成ソフトやツアー作成ソフトを使用するために必要)
動画ツアー作成に必要な物
- 360度カメラ(360度動画を撮影するために必要)
- スマートフォン(360度カメラ用のアプリを使用し、遠隔操作でシャッターを切ったり、カメラの設定を行うために必要)
- 動画編集ソフト(テロップやBGMの挿入など、動画を編集するために必要)
- パソコン(動画編集ソフトを使用するために必要)
これらがあれば作成できます。
お店や観光地の紹介などでしっかりしたものが一つ欲しいという場合は、自作ではなく、バーチャルツアーを作成をされている企業に依頼するのもいいと思います。
バーチャルツアーを作るのは難しかったり、機材を揃えるのが大変と思われるかもしれません。でも、このツールは場所を選ばずに仮想体験ができるとても楽しいものだと思います。
作成や導入をお考えの方はぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。