無料ツールでバーチャルツアーを作成する方法【おすすめソフト・サービス紹介】

バーチャルツアーを作成するための無料ツールをお探しの方へ。
本記事ではバーチャルツアーを無料で作る方法について解説いたします。
「360度パノラマ画像は作れるようになったから次はバーチャルツアーを作ってみたい」となった時、次のようなことを思われる方は多いのではないでしょうか。
- ツアー作成ソフトって値段が高いな
- いろいろあってどれを選べばいいかわからない
- なんか難しそう
- 英語のサイトばかりだな

このように、なかなか手を出しづらいと思います。
「どのような無料ツールがあるのかを知りたい」「ツアー作成の方法を知りたい」「自分にも作れるかどうか試してみたい」とお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
前の記事であるバーチャルツアーってなに?【作り方、特徴などの基礎解説です】でバーチャルツアーでできること、必要な機材やソフトについて簡単にまとめています。そちらの記事も参考にしてみてください。

このような順番で解説していきます。
1. バーチャルツアーを無料で作ることはできるのか
結論から言いますと、バーチャルツアーを無料で作ることはできます。
方法としては、ツアー作成ソフトのお試し版(トライアル版)や、ツアー作成サービスのお試し期間(フリープラン)を利用します。
しかしこれらの場合、正規品と比べて何かしらの制限が設けられていることがほとんどです。
例えば
- 製品情報が画面に表示される
- 製品のロゴマークの透かしが写真に入る
- 広告が表示される
- 無料期間が設けられている
- 全ての機能を使えない
などです。
上記のことから見栄えが良くなく、ネットで公開したり販売することは難しいです。
ですので、長期的に作ったり、ビジネスで利用することをお考えの場合は正規品を購入するのが望ましいです。
以上のような制限があるということを踏まえたうえで、本記事を読んでいただけたら幸いです。
2. バーチャルツアー作成の環境について
そもそもバーチャルツアーはどのような環境で作るのでしょうか。
これには次の二つのパターンがあります。
- 購入したツアー作成ソフトを自分のパソコンにダウンロードして作成する
- ツアー作成サービスを提供している企業に月額料金を支払い、外部サーバーに画像をアップロードしてクラウドで作成する
それぞれにお試し版やお試し期間が設けられているので、それらを使っていきます。
3. おすすめ無料ツール紹介
バーチャルツアー作成のためのソフトやサービスは数多く存在するのですが、そのほとんどが海外製です。
そんな中から「ホームページの見やすさ」「インターフェースの使いやすさ」「とっつきやすさ」を考慮していくつかピックアップしてみましたので参考にしてみてください。
ツアー作成ソフトの場合
ツアー作成ソフトのお試し版を使う方法についてです。
大体のツアー作成ソフトの購入手順というのが
- ①メーカーのホームページからソフトをダウンロードする
- ②ライセンスコードを購入する
- ③ソフトにライセンスコードを認証させる
この3ステップになります。
ソフト自体は無料でダウンロードできますが、ライセンスは別途購入する必要があります。
ソフトとライセンスの二つを合わせることで初めて正規品として使うことができるというわけです。
つまり、ライセンスは購入せずに無料でダウンロードしたソフトを単体で使うことで、制限付きではありますがバーチャルツアーを作ることが可能です。
おすすめソフト
その1 : Pano2VR
- 昔からある歴史の長いソフトなので情報が多い
- インターフェースが日本語に対応している
その2 : Tourweaver
- サイト内の動画チュートリアルが解りやすい
- インターフェースが日本語に対応している
その3 : krpano
- アクション効果の種類が豊富
- インターフェースが無く、自分でコードを書く必要がある
- 日本語の専門書籍がある
電子書籍と単行本があります。ご購入の際はお気を付けください。
この本にはkrpanoの購入方法、インストール方法をはじめ、ポップアップ画像やホットスポットなどといった、基本的なアクションのコードも記載されています。
そのコードをベースに、自分流にカスタマイズすることも可能です。
この本があることでkrpanoの難易度がぐっと下がります。
ツアー作成サービスの場合
企業が提供しているツアー作成サービスのお試し期間を利用する方法についてです。
本来ならば月額料金が発生するところ〇日間無料となっていることがありますので、これを利用します。
企業によってプラン内容や契約内容が異なるので、利用前にはそのサイトをしっかりと読んでおくようにしてください。
サイト内でアカウント作成の必要がある場合もございます。
おすすめサービス
その1 : THETA 360.biz
- 国内メーカーであるRICOHの提供なので安心
- 360度カメラであるRICOH THETAと専用アプリが必要
- ビジネスに特化した機能やサービスがある
その2 : RICOH360 Tours
- 国内メーカーであるRICOHの提供なので安心
- 360度カメラであるRICOH THETAと専用アプリが必要
- 上記のTHETA 360.bizよりもリーズナブルでお手軽。小規模なビジネスに向いている
その3 : theta360.com
THETAの総合サイトであるtheta360.comでは、ユーザーアカウントを登録することにより、撮影した360度画像をサイト上にアップロードし、他の人と共有することができます。
- 国内メーカーであるRICOHの提供なので安心
- 360度カメラであるRICOH THETAと専用アプリが必要
- 共有が簡単にできる
- シーン移動のための矢印の配置、ポップアップ画像の設置はできない
- サムネイルでのシーン移動は可能
その4 : Grooon
- RICOH THETA以外のカメラで撮影した写真も使用可能
- 専用アプリが必要ない
- インターフェースが直観的でわかりやすい
その他
WordPressでバーチャルツアーを公開することをお考えの方は「WP VR」というプラグインを検討されてみてはいかがでしょうか。
この「WP VR」はWordPressの公式サイトに公開されている無料プラグインで、基本的な機能を備えたバーチャルツアーを作成することができます。
4. 最後に
制限付きではありますが、バーチャルツアーを無料で作ることは可能ということで、その方法について解説させていただきました。
ここまで読んでいただいて「バーチャルツアーを作るのってお金がかかるんだな」と思われた方は多いと思います。
確かに、カメラの購入から作成までを考えるとそこそこの投資になります。
だからこそ、無料ツールを使って試してみることの必要性は大きいと思います。
実際に使ってみて、使いやすさや機能を実感し、値段を考慮して、自分に合ったツールを選んでみてください。